「だからそのあとどこをどうすればいいのかって詳しくシンに教えてもらったことはあったよ。実際ハナだって昨日あんなに濡れ、」


「きゃあああっっ!!」



何こんなところでそんなことを言っているんだと慌てて桃の口を手で塞ぐ。それ以上は何も言わなくてもいいと真っ赤な顔でブンブン首を振れば、コクコクと桃も軽く頷いた。


ホッとして手を離せば、逆にその手首を取られてあたしはあっという間にベッドに縫いつけられていた。



こ、これは………!!


嫌な予感にゴクリと喉が鳴る。そろりと視線をさ迷わせれば絡まる視線に、ゾクリと甘い痺れと悪寒が混じったような感覚が体に走った。


あからさまに怯えるあたしに桃はニッコリと笑みを浮かべる。



「ところで、シンに教えてもらったテクニックって他にもいろいろあるんだけど、せっかくだし試してみようか」



ひいっ!!と全力を以てしてお断りしたものの、あたしの意見が罷り通るわけもなく。


ガツガツと果物を食べるかの如く貪り尽くされたあたしは、再び意識を飛ばすという結果になったのだった。






Fin.