は?何それおいしいの?




その中にはなしのん兄もいて、なしのんはお兄さんに向かってあたしを送り届けるように言っていた。(なぜかあたしからは脅しているように見えたのは気のせいだと思いたい)


それからなしのんは2次会メンバーといっしょにさっさと行ってしまった。薄情すぎるぞなしのん。


その後ろ姿を見送ってからなしのん兄は苦さを含む笑みを浮かべてあたしに「行こうか」と言って歩き出した。



「なんか…すみません」



なしのん兄の半歩後ろをおずおずと着いて行きながら謝る。え、だってこの状況絶対になしのんのせいだし。



「ん?あぁ、気にしないで?」



あたしの意図を察してそんなことを言ってくれるなしのん兄は優しい。


でもそのあとに「こんなのいつものと比べればかわいいものだよ…」と遠い目をしながら言われたのだが。なしのんよ、お前はいつもお兄さん相手に何をしているんだ。



「実花ちゃん、まだ時間大丈夫?」


「え?あーはい、平気です」



時刻は夕方の6時。稔にでも連絡しておけば問題ないだろう。



「じゃあもう少し話していかない?」



由衣のことでもっと話したいこともあるし奢るから、と言われてあっさりとOKしたあたし。


だってなしのん兄から聞くなしのんの話おもしろいし、奢りだし。と考えてなんて現金なんだ自分と思ってしまった。行くけど。