は?何それおいしいの?




いっしょにメニューを覗き込み、あれにしようかこれにしようかと何故か2人で話し合いながら、結局、フライドポテトとたこ焼きを頼んだ。



「あの、いいんですか?」


「何が?」



頼み終わってもあたしの隣を動こうとしないなしのん兄に聞いてみると、抜群の笑顔でそう返された。



「だって、なしのん兄さんも合コン来てるんですよね……?」



合コンってあれじゃないのか。彼氏彼女欲しい人肌恋しい人たちが出会いを求めてするものじゃないのか。


まぁあたしみたいな感じで参加する人もいるだろうけどそんなの少数だろう(多分)。


そんな疑問を浮かべるあたしになしのん兄は「なしのん兄さんって俺のこと?」と至極楽しげにクスクスと笑った。もはや名前覚える気が全くなくてゴメンナサイ。



「いいのいいの。俺も今回幹事みたいなのしてるけど、別に彼女が欲しくてしてるってわけじゃないからね」



合コンに参加するつもりのない人でも幹事はやるんだ、と思いながら「そうなんですか」と曖昧に答えておいた。


その裏でなしのん兄が「妹からみーなに何かあったら過去撮ったお前の恥ずかしい写真をネット中にばらまいてやる、などと脅されているとは言えない」と考えていたが、あたしが気づくわけもなかった。



「だから興味ない者同士今日は気軽に話してよう」



なんでもこういうところは1人でポツンといると逆に危ないのだそうだ。(あたしにはあまり意味が分からないけど、年長者、しかもなしのんのお兄さんの言うところだから多分そうなんだろうと思う)