まさに予想外。意外。想定外。想像の範囲外。
目の前には稔と桃がいて、目を丸くしてこちらを見ていた。
「は?姉ちゃん?」
「………」
ポカーンというのがピッタリな表現だと思う。稔よ、あたしはあんたのそんな顔生まれて初めて見たよ。
気まずい雰囲気の中(勝手にあたしがそう感じただけだけど)なんともナイスタイミングで「あー!」となしのんが後ろから声を出してくれた。
「案内してくれたみーなの弟と天野じゃん。何してるの?」
「あー、部屋で桃にぃと話を……」
「へぇ〜」
そうなんだぁ、と返すなしのんはなぜかご機嫌に見える。というかなんか、悪い顔?
「ねぇねぇ、これからわたしとみーなで合コン行くんだけど、みーなさぁ、かわいくなったと思わない?」
「(合コン!?)えっ、あー、まぁそうっすね……」
「………」
なんだその煮え切らない返事は。桃に至っては無言を貫いている。のくせにまじまじとこちらを見ているのだから居心地が悪い。
「よかったねみーな!これでみーなもモテモテ間違いなしだよ!!」
「モテモテって……」
それはさすがに言いすぎだと思うけど。


