は?何それおいしいの?





「みーなぁ、来ったよ〜!」


「……いらっしゃーい」



休日でもなしのんのテンションの高さは変わらない。むしろいつもよりすこぶる高い。


そんなに合コンが楽しみだったのね。



「何よみーな、ベッドの上でくるまっちゃって。それじゃまるでミノムシよ」



自分で言った例えがおもしろかったのかあはは、と軽やかに笑う、いや爆笑するなしのん。目に涙まで浮かべているんですけど。


ミノムシって……酷い言い様だ。


とりあえずあたしはそのミノムシとやらを脱却するためにベッドからのそのそと下りた。



「あー、みーなまだ着替えてなかったんだぁ」


「さっきまで弟がちょくちょく顔出してたから」



なしのんが誰にも見せるな的なこと言ってたからあたしはそれを忠実に守ってあげましたよ。だから寝巻き姿なのは見逃してほしい。


しかも例の如く稔の着なくなったゆるゆるのメンズです。下はさすがにウエストの関係でちゃんと女もののやつだけど。



「じゃあ早速着替えちゃって!じゃないと髪いじれないしメイクもできないじゃん」


「……ん?」



ピタリとクローゼットから取り出した服を持つ手が止まった。


なんか、今、あたしにはものすごーく縁遠い言葉が聞こえたような……