「は、はい!
あの…貝塚様がお見えになった時、ぶつかると職場を追い出され職を失ってしまうのです!
なのでどうかお許しを……!」


うーん…。

私は貝塚が偉いとは思わないと思うんだけど…。



「そんなに怯えなくても私はそんなことしません。
とりあえず土下座を止めていただけますか?」


私自身、威張ってると思われたくないからしゃがむ。


「愛須様!!そんな…!しゃがんではいけません!お立ち下さい!」


「あなたが立ったら立ちますわ」


ニコリと笑い立つよう促す。

さすがに私をしゃがんだままにするのは悪いと思ったのか最後は立ってくれた。