あ、そろそろ陽が暮れてきた。 早く美貴に電話しなきゃ。 夜になったら智のポケベル鳴らすからね。 最後にちゃんと約束しとかなきゃ… 「また、電話するから」って。 だから、また私がここに帰ってくるまで、絶対”合鍵”失くしちゃ駄目だよ? もう作ってあげないんだから!! それと、今度私が電話するまでに、ちゃんと”告白”の言葉考えててね。 私はその言葉を楽しみに精一杯がんばるから。 じゃあね、智。 また電話します―― 千鶴」