虹色のラブレター



8月9日月曜日 晴れ


***


今日、バイトが終わって駅前をウロウロしてたら、偶然ナオキを見かけた。

私の知らない女の人と仲良さそうに歩いてた。

たぶん、私には気付いていないと思う。


わかってたけど…わかってたことだけど…

やっぱり、ちょっとショックだった。

でも、これでよかったんだって思う。

私は恋をしちゃいけないんだ。

自分は幸せになれても…相手を幸せに出来ないから。



その後、路地でいろいろ考えてたら、あの人が私を見つけてくれた。

そして、優しく声をかけてくれた。




でも、どうして?


あなたは美貴と付き合ってるんでしょ?


それに、私には恋をする資格はないの。


だから、私はなおさらきつく言ってしまうんだよ。


「早く帰んなよ」って。


だけど、本当は嬉しかった。

私があの時一度も振り返らずに、あなたに背を向けて歩いていったのは、涙を見られたくなかったからなんだよ?


知ってた?




千鶴