* 表紙をめくると、最初のページには”Diary”とだけ書かれてあり、その文字の下に”19XX.7.1~”と、小さく書き始めの日付が記されてあった。 それは間違いなく、千鶴の字だった。 僕はその文字をしばらく眺め、そして、ゆっくりとページを開いた。