「今度、遊園地行かない?」
『遊園地?』
「うん。なるべく早く行きたい」
『いいよ』
「ほんと!?」
『うん、もちろん。こんな俺とでよかったらいつでも!!』
「じゃ……映画にも行きたいって言ったら?」
『いいよ!!』
「それじゃ~ね~……水族館は?ペンギン!!」
『いいよ!!ペンギンでも、アザラシでも!!』
「じゃ~ね~……動物園は!?キリン!!」
『いいよ!!けど、どうしてキリンなの?』
なんだかキリンが可笑しくて笑った。
「う~ん……顔が長いから?」
『違うよ。キリンは首が長いんだよ。顔が長いのはチンパンジーじゃん』
僕がもう一度笑うと、つられるように千鶴も笑った。
「なるほど!そっかー!!あ、夏になったら海にも行きたい!!」
『海水浴?』
「そうだよ。私の地元、すっごく水が綺麗なの!!」
『そうなんだ』
「いつか……行きたいね」
『行けるよ。ちゃんと案内してね』
「うん……」
『楽しみだな~』
その後、千鶴は黙った。
眠くなってきたのかな?と思った時、囁くような声が聞こえた。
「ねえ」
『何?』

