最低なあなたに



「佑樹、最近ボーってしてるよな。」


「何かあったのか?」


咲哉や当麻にも心配された。


気づけば四六時中加山のことばかりだったと思う。


そんな日々もいつか終わるだろう。


と、思って1年。


2年生になっても加山を考えない日はなかった。


クラス替えの紙もまず一番に加山を探した。


残念ながらクラスは別れた。


しかも不運なことに階も違った。