「美穂!なんでトイレにいなかったの!? 探したんだよ!」 あの後教室に帰った私に続いて、ご立腹の依理。 だけど今はそれどころじゃない。 「ちょっと、美穂?」 依理の言葉は右から左へと流れていく。 視界に依理の手が上から下へと入ってくるけど、それに反応する余裕はない。