最低なあなたに



「あいつなりの優しさだから、許してあげて~。」


と訳のわからないことを言いながら通りすぎた。


残された私はその場に立ち尽くす。


な、なんなのあの人。


会って2回目の人をそう簡単に嫌いになれるもの?


それにあいつなりの優しさってなに…!


…てゆうか、なんでこんなに人がいるの!


私の声にならない不満は誰にも届かなかった。