最低なあなたに



「お前も、ぶつかったなら謝れ。」


胸ぐら掴んできた男に誰が謝るか!


…とは思っても、私はとてもチキンなのだ。


「す、すみませんでした。」


簡単に謝ってしまった。


声が震えるという特典つきで。


「ちっ。」


また舌打ち。


この人舌打ちするのが趣味なのかも。


胸ぐらを掴んでいた手は離れたけど、舌打ち男はずっと睨んでくる。


それを視界に入れないように顔を下に向けた。