虹色レーン

静かな所はないだろうか。


誰にも邪魔されずに過ごせるところ。


……屋上でいいか。



屋上に繋がる階段には人気がなくとても静かだった。




屋上へ続くドアを開ければ、びゅぅっと強い風か吹く。


「…さむっ」


思った以上に肌寒かった。



でも日差しはとてもポカポカしていた。


とても綺麗な太陽。手を伸ばす………けど当たり前に届くはずなんかなくて、空を掴むだけ。



「……なにやってんだろ。バカみたい。」


そう呟いて、屋上を後にした