四人の幼馴染み

『葵ー、ついたよ?』





『ごめん、寝てたわ。』








わたし達の家は近所で、四人ほぼ毎日顔を合わせる感じ。







『じゃあねー。』






『また明日。』





『ばいばい。』






『はーい。』







家に入ると、お兄ちゃんが帰ってきていた。







『お兄ちゃん。帰ってたんだね。』






『おー、有紗おかえり。みんなと一緒だったの?』





『うん。葵と陽葵がマネになった。』







『やるじゃん。葵と陽葵。』





『なにが?』






『いや、別にー。』






私はお兄ちゃんの言葉を聞くまもなく、部屋に行き、バッグをおいた。







『……私はずっと一途なんだけどな。』







つぶやいてみると、涙が出てきた。
意外と我慢してるのかな、自分の気持ち。







『有紗、風呂は入れってよー。』






『はーい。』






涙を拭って着替えを用意して、お風呂に入った。
私は、葵が好きなんだ、ずっと。