四人の幼馴染み

『有紗、掃除終わったよ。』







『ありがと、陽葵。仕事早いね。』







『なんのなんの。着替えてくる。』






『じゃあ雫、わたし達も着替えよっか。葵も着替えていいよ。』






それから着替えて外に出ると、葵と陽葵が待っていた。






『あれ、海崎は?』






『俺らがいるから送る必要ないだろ!帰らせたよ。』





『葵けっちー。』






それからみんなで電車に乗った。







『久々ー、四人で電車なんて。』






『ほんとだよー。』






『雫、他の男にとなり座らせたらダメだからな!』






『はぁ?意味わかんない。』







『いいじゃん。陽葵一途だよねー。』







私は笑いながら二人のやりとりを見てた。






『有紗、一途な人が好きなの?』






『何急に。んー、まぁ一途な人の方がいいかな。』






『それって、見てわかるような一途?』






『え?』






『陽葵みたいな。』





『んー、まぁそうだね。うるさいけど、愛おしく感じるよね。雫幸せそうだもん。』







一途な人の方が、いい。
陽葵みたいに、ぶれない人。


誰がなんて言っても、
俺はこの人が好きなんだ、って人。







『そっか。』





『うん。』





『…陽葵と雫、付き合わないのかな。』







葵はそう言って窓の外を見つめた。