『あの時はさ、』
私たちがであったきっかけは、
私と雫の喧嘩だった。
『やめてよ、雫ちゃん。』
『有紗ちゃんこそ離してよ!』
同じおもちゃを巡った争い。
昔から強く言えない私は、雫に勝てるはずもなく。
『雫ちゃん、やめてよー…。先に取ったの私だもん…!』
『貸してって言ったじゃん!有紗ちゃんのケチ!』
私が泣き出しそうになっていたとき。
『おい!有紗いじめないでよ!』
『…あ、葵。』
『…大丈夫?有紗。』
『…うん。』
『ちょっと!二対一とか卑怯じゃん!』
『あの、でも、雫ちゃん、』
『有紗のおもちゃ取ったくせにごちゃごちゃ言わないでよ!』
『葵、もういいよ…?』
『雫をいじめんな!』
『…陽葵?』
なんか雫ちゃんの方も男の子来ちゃった。
どうしよう。
先生に怒られちゃうよ。
『おい!そこの!』
『…私、ですか?』
『そうだよ!雫にもおもちゃ貸してやれよ!』
『だ、だけど私もまだ遊んでないし…』
『…あのなぁ!さっきから聞いてりゃ有紗のこと責めすぎなんだよ!』
『あぁ?』
『確かに、譲らない有紗はいけないかもしれない。昔から有紗は頑固だから。だけど、雫ちゃんにも悪いところはあるでしょ!』
葵は、この時私より小柄で、
ホントは私の何倍も怖かった筈なのに、
涙目になりながら怒ってくれた。
『葵、もういいよ?雫ちゃん、これ譲るよ。』
『…え?』
『おもちゃで遊びたいよ。…だけど葵が泣くのはもっとやなの。だから、はい。』
私は雫におもちゃを渡して、葵の手を引っ張って、雫たちから離れた。
私たちがであったきっかけは、
私と雫の喧嘩だった。
『やめてよ、雫ちゃん。』
『有紗ちゃんこそ離してよ!』
同じおもちゃを巡った争い。
昔から強く言えない私は、雫に勝てるはずもなく。
『雫ちゃん、やめてよー…。先に取ったの私だもん…!』
『貸してって言ったじゃん!有紗ちゃんのケチ!』
私が泣き出しそうになっていたとき。
『おい!有紗いじめないでよ!』
『…あ、葵。』
『…大丈夫?有紗。』
『…うん。』
『ちょっと!二対一とか卑怯じゃん!』
『あの、でも、雫ちゃん、』
『有紗のおもちゃ取ったくせにごちゃごちゃ言わないでよ!』
『葵、もういいよ…?』
『雫をいじめんな!』
『…陽葵?』
なんか雫ちゃんの方も男の子来ちゃった。
どうしよう。
先生に怒られちゃうよ。
『おい!そこの!』
『…私、ですか?』
『そうだよ!雫にもおもちゃ貸してやれよ!』
『だ、だけど私もまだ遊んでないし…』
『…あのなぁ!さっきから聞いてりゃ有紗のこと責めすぎなんだよ!』
『あぁ?』
『確かに、譲らない有紗はいけないかもしれない。昔から有紗は頑固だから。だけど、雫ちゃんにも悪いところはあるでしょ!』
葵は、この時私より小柄で、
ホントは私の何倍も怖かった筈なのに、
涙目になりながら怒ってくれた。
『葵、もういいよ?雫ちゃん、これ譲るよ。』
『…え?』
『おもちゃで遊びたいよ。…だけど葵が泣くのはもっとやなの。だから、はい。』
私は雫におもちゃを渡して、葵の手を引っ張って、雫たちから離れた。

