四人の幼馴染み

『有紗、』





『しずく〜…』





私は雫に抱きついて泣いた。
伝えるだけでいいなんて嘘。
葵が幸せでいて欲しいのはほんと。

だけど、それが違う誰かとなんて嫌なの。

ほんとは2人で。
だけど、この関係まで壊したくないの。

葵は私が告白したとき、
顔が驚いてた。
きっと、今まで気づくこともなくて
そうだったのか、って感じだよね。




私は、14年間、
叶わない恋をずっとしてきた。

言えただけ成長なのかな。
でも、これから葵となんてない顔して
話すなんて、
私にできるのかな。






そんないろんな感情がぐちゃぐちゃで






『雫、私、自信ないよ。』






『…有紗、よく頑張ったね。』






『私ね、平気な顔で接せるかな…?』






『…大丈夫だよ。』






『雫は…、陽葵のことなんとも思ってないの?』






そう聞いたとき、
雫の身体がこわばった。