四人の幼馴染み

そして、陽葵と目を合わせて、
微笑んだ。





『葵、私ね、』






『ん?』







『…葵が好きなの。会った時からずっと。』






『…え?』







『…ずっと好きだったの。それだけずっと言えなかったの。』






まっすぐ葵を見て伝えた。
伝えるときは、そう伝えるって決めてたから。





『…ごめん。俺、』






『知ってるよ。…彼女がいるんだよね。』






『…あ、うん。』






『だからね、伝えるだけでいいんだ。葵には幸せでいてもらいたいからさ。』






そう言って微笑んだ。
私の葵に対する最後の強がり。



泣きたくなかったから。






『…有紗。』





『…今日は解散ってことでいいかな?雫と話したいんだ。』






『あ、うん。』







葵と陽葵は帰っていって、雫と二人っきりになった。