パチッ
いきなり女性の目が開いた


「うわっ」
といっせいに声に出して
いっせいにお互いの口を塞ぐ
僕らは仲がいい

「あなた達…誰?」
女性は美しい声で話しかけて来た

「え!?あ、えっと、そのでふね
僕らはーえととと」
瞭我、焦りすぎだ

「僕は高畑凪颯って言います
僕らは日常から逃げてきました」

「…その年で?今何歳なの?」

「中一です」

「若くない?そんな年で日常から逃げるなんてしたの…?」

黙る僕ら
女性はそんな中でぽつりと呟いた

「そうなんだ…まるで私を見てるみたいね…」