「寝ていい?」
恵実が目をこすりながら言う
もしかして
寝ぼけてた?
「いいよ、ゆっくりして
夜には冒険だから」
「なんで夜!?」
「僕に言うな
言い出しっぺのこいつに言え」
僕は瞭我を指さす
瞭我はすかさず言う
「夏なんだから肝試しもやりたいだろ?」
「そんなのやりたくなぃ〜…
あ〜………もうダメ…………」
「拒否権は無い!」
瞭我がそう言って恵実を指さした時
恵実はもう夢の中だった