AM6:11
乗り込んで
発車オーライ
列車が動き出す

「今頃気づいてんのかな」
「さあ
何か残してきたのか?」
「一応
家出とだけな」
「えー!?残してないの私だけ?」
「大丈夫大丈夫」
「…しかし
よく出来るもんだよなこういう事」
「私達だもん
恐れてないんでしょ」
「怒る奴がいないってか
まあ
いない方が皆何かと有意義だろうな」
「…だから抜け出したんだしな」
「おふたりさん!寂しいの?
ここに美人がいるのに」
「「どこに?」」
「もう!携帯の電源入れるぞ」
「な!?
馬鹿、やめろっ!!」
「ぃやっ、なっ!」