好きって想いを閉ざして

パンを取るか、学校を取るか






そんなの、学校を取るしかない、




悔しいけど、これは仕方がない、寝坊した私が悪いのだ









「お母さん、ごめん!!今日はもう、時間ないからパンいらない」





作ってくれたお母さんには申し訳ないが、今日はパスだ




「もう、だから早く起きろって言ったのに」



なにか、お母さんが、ボソボソ言った気がしたが、まあ気にしない、今はもう、学校に遅刻しないことが最優先だ





鞄を、背負って玄関の前の鏡でもう一度身だしなみを、最終チェックする





パンパンッ






顔を二回手でたたいて、鏡に向かってスマイルしてから





「いってきまーす」っと爽やかに、お母さんにむかって言って




「いってらっしゃいー」




っと言う、お母さんの声が聞こえてから、急いで家を出た