にじいろ からふる。



神社の周りをぐるりと一周回ろうとしているころ。

「あった!」

やっと道を見つけた。

「よし、帰ろう。」

そうつぶやき振り返ると古びた神社は真新しい神社と化していた。

「なんで?」

もう、笑いがこみ上げてきそうな勢い。

考えることがめんどくさいから何も考えずに、あたしは、見つけた道と言っていいのかわからない獣道を通って、家へ帰ろうとした。