にじいろ からふる。



「ひっじかたさーん!!!」

一人の青年はそう大声で叫ぶと襖をぴしゃりと開けた。

中にはすごい形相でにらみながら叫んでくる青年。

「総司!!!」

叫ぶ声にビビりながらも、会釈をして、部屋へ入る。

「なんだこの小娘は。」

口の聞き方が悪いな。こいつ。

「わからないです。怪しかったので連れてきました。」

あやしいとか小娘とか、言いたい放題の人たちだ。

そう思いながらため息をついた。

「なんだてめぇ!!」

ひじかたと呼ばれた人はあたしを睨んだ。