授業はまだ終わっていません                ~青春は理科室にて~

私は弾かれたように顔を上げた。



「ええ、その新設する理科部の顧問になってあげる。」


「ところで」と先生はノートの表紙を私に向けた。


「中、見た?」




それをこの流れで聞きますかー!?




「見たというか…あの…え~っと…」


ここで本当のことを言ったら、顧問の話なくなっちゃうかもしれないよね…
でも嘘は絶対ばれる!その自信なら妙にある!

どう答えれば…

ベストな答え方はないか、頭はフル回転だ。


「見たの?見てないの?」


決して声はきつくなくとも、問い詰める先生は怖い…


焦りは禁物なのは分かっているのに、それを思う程焦ってくるし…


亘理先生は決してその場から動いてはいないのに、私はどんどん逃げ場のない所に追い詰められている、そんな心境だ。


「どっちなの?」


もう逃げられない!


「す、すみません!少し見ました!見たというか、不可抗力で机から落ちた時に開いたページが見えてしまって!でも罪悪感が半端なくて直ぐ閉じました!」


私は謝ると同時に、膝に額がつきそうなくらい頭を下げて、先生の言葉を待った。