授業はまだ終わっていません                ~青春は理科室にて~

植田家は、本家と言っても江戸時代から何百年続いてきたとか、武士の家系でとか、そんな大層な本家じゃない。


私の代で8代目。
そんなもん。


それでも…
守らないとと思った理由はちゃんとある。


本家を守るためなら、好きじゃない人とでも結婚する覚悟もある。


叔母さん達の"口利き"は何がなんでも避けたいけど、後がなければそれも仕方ないと思ってる。


私の人生は私の物じゃないもの…






「泉自身の考えなら良いけど。
まぁ、俺が婿に行けば良いだけの話だしな。」



「!?」



粋なり何ですか!?



「泉を幸せに出来るのは俺だけだろ?
俺、一人っ子だし出来れば嫁に来てもらいたいけど、植田恭馬になるのもありだよな。」



さっきまでの真剣な声とは打って変わって、いつもの軽い調子で言うものだから、何だか気が抜けてしまった。