授業はまだ終わっていません                ~青春は理科室にて~

こんな事になるなら素直に桃先輩と帰るんだったな~



これも後の祭り。
今更言ったって仕様がない。



もっと気をつけるべきだったのも確かだし。
遅くまで残ってた私が悪い。



でもそれ以上にルールを破るあいつらが悪い!



あの人達の狙いは私…



私の指輪が狙いだ…







私は旧校舎の階段まで走るとそこで後ろを振り替える。



まだ距離はあったが、二人の上履きに黄色のヒモが見えた。




「3年生!?あの人達バカなの!?こんな時期にこれがバレたら内申に響くっての!」




それ程向こうは必死ってことだ。
いつ追いつかれるか分からない。



私は敢えて階段を上った。



普通なら外に出るため玄関に向かうだろう。



けど、玄関から校門まで距離はあるし、校内を出る前に捕まっちゃう。



上手く校内から出れたとしても、ルールを破る奴等なら構わず指輪を奪いに来るはずだ。



なら、直ぐに玄関に向かわない方が良い。