授業はまだ終わっていません                ~青春は理科室にて~

「うん。さっき下で会った。」



何でもないように素っ気なく話し、サイドテーブルに置かれた袋からお菓子の箱を取り出すと、包装紙を破らないように外す作業に取りかかかった。



このお菓子を見ているだけでイライラして、いっそ包装紙をビリビリに破いてやりたくなるし、あの人達が持ってきた物に口をつけるのはなんだか屈服した気持ちで凄く嫌な気持ちになるけど、お菓子は全く悪くないと幾重にも心に言い聞かせて、手元の作業に集中する。




「そうなの。」



「うん。二人何んだって?」



「心配してきてくれて、私が元気そうだから安心したって。」



「ふ~ん」



本当にそれだけなのか、お母さんが心配かけたくなくて言わないだけなのかは分からないけど、変に詮索すると逆に何か合ったのかと思われそうだからそれ以上言うのは止めておいた。



「何か飲み物買ってくる。お母さん何がいい?」



包装紙を外し終わったお菓子の箱を一端サイドテーブルに置き、イスから立ち上がる。



「じゃあ水買ってきて、3本。
あっ、お財布持って行ってね。」



「はーい。」



自分で出そうと思ってたけど、お金を出してくれるっていうなら、そこは有りがたく使わせてもらうことにした。


私はお母さんの財布を片手に、同じ階にある談話室の自販機へと向かった。