授業はまだ終わっていません                ~青春は理科室にて~

「あら、泉。」




今しがた病院から出てきたのは、父の姉の百合子叔母さんと桜子叔母さんだった。




私はこの二人を含め植田家の叔父叔母始め、年寄り連中が好きではない。

百合子叔母さんに限っては嫌いだとはっきり言える。




でも、そこは顔に出さずにちゃんと対応はできる。
高校生だからじゃなく、お母さんのためだ。




私は二人のところに小走りで向かうと、作り笑顔で対峙した。



「百合子叔母さん、桜子叔母さん。母のお見舞いに来てくれたんですね!ありがとうございます。」



「大ケガしたって聞いて心配してたんだけど、元気そうで安心したわ。」



ニコニコと桜子叔母さんは言ってくれたけど…




「全く、春子さんの病弱ぶりには困ったものね。」



「ちょっと百合子姉さん、泉の前でそんな…」



直ぐに桜子叔母さんが嗜めてくれたけど、この女狐が反省する気配なんて微塵もない。




「本当のことでしょ。まぁ、泉は丈夫な子で良かったわ。でも男だったら植田の跡取りとしてこれ以上言うことはないんだけどね。」