授業はまだ終わっていません                ~青春は理科室にて~

あの苦い日の事を思い出しながら、先生にかいつまんで説明し終えて一息ついた。



「そんな感じで代表者になったんですが…
この前襲われた日の昼休みに柏前祭開始の校内アナウンスがあって、早速この指輪を狙ってきたって訳です。」



首から下げた指輪を再度持ち上げて見せる。



「なるほど、そういうわけだったんですね。
ですが、男子生徒二人がかりとは…乱暴過ぎませんか?
どんな競い合いだったんですか?」



「あれは、完全な反則行為です。」



今、思い出すだけで腹が立つわー



「反則行為?」


「はい。
柏前祭にはルールがいくつかありまして、細かいことを抜かすと基本的なことは3つです。


一つ、指輪は当事者達が決めた方法で争うべし
それ以外で指輪を手に入れた場合は無効とする


一つ、柏前祭は校内の敷地内で行うべし
校外で行われた場合、それらは無効とする


一つ、代表者は正々堂々戦い、不正行為をしてはならない。もし不正行為が確認された場合、当事者は指輪を返還すべし


指輪を争う方法も決めずに只奪いにきたんですから反則の何者でもありませんよ。」


「それでしたら、申し立てをすればあの生徒が属するクラスは指輪を返還させることが出来るのではないんですか?」


「それは難しいと思います。
確かにルールではそう明記されてますが、クラスが特定されたところで証拠もないので、私が言ったところでしらを切られれば終わりです。」