授業はまだ終わっていません                ~青春は理科室にて~

「ん~はいは~い!これが君達が6ヶ月守る指輪だ!君達の検討を祈る!」



そう言われて掌に乗せられたのは、三本ペンにチューリップを模した校章が彫られた銅製の指輪だった。



早速指にはめようとすると…





「ぶかぶかだ…」


親指でさえも…






桃先輩の指を見ると…


ピッタリはまっている。



「泉、俺のと交換しようか?」



「いや…明らかに先輩の指輪の方が大きいですから…」



「ん~君達が最後の代表者だからそれしかないんだよね~
ん~無くされるとこちらとしても困るから~……はい!」



と、局長さんがゴソゴソと机の中から引っ張り出したのは長い紐。



赤、ピンク、白で編まれた、ミサンガと言うよりは長く柄もない組紐たった。



「これ通して首から下げといて~」



凄く即席感否めないが…言われた通りに組紐を固く結んで首から下げた。



「ん~取り敢えず、これで代表者は揃ったわけだ!
君達はとても幸運だ!この学校のほんの一部の学生しかなることを許されない代表者に選ばれ、多くの学生が体験出来ない柏前祭の舞台に立つというスパイスによって青春をより一層大かすることが出来るのだから!さぁ野郎共!おの我願いのために命の限り尽力せよ!」



こうして局長さんの力強い激励で私の柏前祭は始まった。







と、思いきや…


「柏前祭の開催は後日校内アナウンスで開始になります。それまでくれぐれも指輪は無くさないようお願い致します。」


「…はい。」



宮部先輩の淡々とした説明に、入りかけてた気合いはみるみる萎んでいった。



この二人とのやり取り、少しばかり疲れるわ…




でも、柏前祭の方がこの何倍も疲れるに決まってる。

何だかんだで柏前祭の代表者になってしまったけれど、なったからには出来る限りのことはしよう。
そう一人、心に強く決意した。