授業はまだ終わっていません                ~青春は理科室にて~

柏前祭とは、一クラスに一つ校章が入った指輪が配られ、クラスの代表者一名がその指輪をかけて6ヶ月間競い合う。

競い合うって言うよりも奪い合うって言った方が適切かもしれない。


それほど毎回熱い戦いが繰り広げられるのだ。


まぁ、奪い合うって言っても、必ず守らなければいけないルールはあって、脅すとか無理矢理とかは勿論ダメ。


何で奪い合うかは当人達が決める。


スポーツでもいいし、面倒ならジャンケンでもいい。つまり、双方が了承すればケンカでもいいわけだ。


だから、事によってはケガもするし危険でもある。


そして負けた者は所持していた全ての指輪を渡し、そこでリタイアとなる。


最終的に、文化祭の当日により多くの指輪を持っていた者が優勝。


優勝者は生徒会と文化祭実行委員会の権限で、権限の範囲内でかつ非道徳的な事でなければどんな願いでも一つだけ叶えてもらえる。


願いごとを増やすとかいうお馴染みの手は禁止されてるから、本当に一つだけ。


だから、さっき言ってた先輩とのデートも当人と生徒会と文化祭実行委員会がOKを出せば認められる。


まぁ、大抵クラスで話し合って決めるもんだけど…


歴代の勝者には、購買部にアイスの販売を導入させたり、クラス全員に卒業するまでの間どんなに学食が混んでいても優先的に配膳される権利を獲得したりした者がいた。
中には次代の生徒会"副会長"の席を獲得した者もいた。


そんな何でもありなのが、この柏前祭なのだ。