授業はまだ終わっていません                ~青春は理科室にて~

「ええ、三年に一度行われる文化祭、柏陽祭の前夜祭の事ですよね?」





「そうです。そして今年はその柏陽祭の年で、今丁度柏前祭の真っ最中なんです。」





私は首にぶら下げている指輪を先生に見せた。





「私、クラス代表なんです。」





そう、そもそもクラス代表になってしまったことが事の発端だ。






私はクラスの人気者じゃないし、かといってずば抜けた運動神経や頭脳もなく、いたって平均中の平均の生徒なのに代表者になってしまった…





半ば押し付けられた様なもんだ。





あれは今から3週間前の4月も後半に差し掛かった頃…
















最後の授業が終わり、家に持って行くには重い辞書や参考資料を廊下の自分のロッカーに入れようと教室を出たとき、後ろから呼び止められた。





「泉!良いとこにいてくれた!」





振り替えると、担任の谷口先生が小走りでやって来るところだった。




先生がこんなに早く帰りのホームルームに来るのは始めてて、珍しいなと思う反面、何かあったのかと少しばかり不安を覚えた。




「悪いんだが、ホームルームでこれやっといてくれ。」



と、渡されたA4の用紙には…



『柏前祭各クラス代表者の選定について』との見出しが大きく書かれていた。