キーンコーンカーンコーン








機械的なチャイムの音が鳴り響く


どこでもおなじみ。





ここ、条東商業高校も


朝のHRである。









ガラガラッ


「みんな席につけー。」


チャイムがなってまもなく教室に入ってくる、オールバックの男性。


身長は高め、

綺麗に決まったオールバック、

はっきりしたイケメンFace、

きりっとした眉、

そしてよく通る声。






「HR、はじめんぞー。」










このクラスの担任、千晶直巳である。








そして、








ガラガラガラッ!!!





勢い良く後ろのドアが開かれる。


勢い良すぎて古い教室のドアが壊れそうだ。







「…はぁ…はぁ」







アホ毛を立てながら
荒い息の少女。









『・・・・・セーッフ!・・・・・』


と、言ったかと思ったら


「アウトだ。」




と、寸分の遅れもなく冷ややかに突っ込まれる。







『まっ、まだセーフ!

アウトに限りなく近いセーフ!』





「余裕でアウトだ。
アウトに限りなく近いアウト。」







『走ってきたんですよっ!これでも!』





「なんにせよアウトだ。」





『遅刻かどうかなんて…どうだっていい・・・・・…大切なのは!
・・・・・急ごうという気持ちでしょう!…』




「大切なのは遅刻しないように早起きする事だ。はい、遅刻。」





理屈を並べて対抗する、

羽川柚木




今日も朝から絶好調(?)

こんな先生との言い争いもいつもどおり











これ、日常です(๑´ڡ`๑)テヘ←













稲葉「…HR始めてくれ…」