「ふっ……
だって、そんなことで泣くとか、どんだけピュアなんだよ…。
やべ、大原面白すぎ」
そう言われて、はっとした。
確かに私ってば、ひとりで悲しくなって、ひとりで泣いて、
勝手なことばっかりしてます……!
唐突に迫る自己嫌悪に陥っていると、
でも
と、結城くんが呟いた。
「いーよ、離れてほしくないなら側にいてやるから」
「……っ」
結城くんは机に肘をつき、そこに顔を乗せ、淡く微笑んでいる。
目が細められたその微笑みは、余裕な感じの中にも優しさを含んでいて。
ドキン……
胸が反応して、じわりと身体が熱くなる。


