そして、いたずらっ子みたいにニッと笑うと、結城くんは保健室を駆け出て行った。 そしてベッドの上から、去っていくその背中を呆然と見つめる私。 「……結城くん……」 保健室に、ぽつりと放たれた私の呟きが、誰にも届くこともなく消えていった。 なんで、君は全部お見通しなんでしょうか。 結城くんには、敵いません……。 身体が限界に達したようで視界がクラクラしてきた私は、目に腕を当て、ばたりと崩れ落ちるようにベッドに身体を倒す。 そして、ふっと再び意識を手放した。 * * ・ * ・ * *