* * ・ * ・ * * 帰り道、私と真紘くんは手を繋いで歩いていた。 「真紘くんの手、あったかいです」 「未央の手が冷えすぎてんじゃねぇの?」 はっ……! 私、冷え性だから……。 「どうしよう……。 手を繋ぐたびに、真紘くんの身体冷えちゃいますっ…」 すると、涼しげな声を上げる真紘くん。 「気にすんな。 惚れた弱味ですから」 何気ない甘い言葉にも、ぷしゅーっと真っ赤になっちゃうのは相変わらずで。