【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜



すると、怪訝そうな表情を浮かべていたお母さんが、私の肩を掴んだ。




「ねぇ、人違いだよね?

未央は、そんな子と知り合いなわけないよね?」




「……っ」




不安げにそう尋ねてくるお母さんに、私はふるふると首を横に振った。




「私の、彼氏です」




「えっ?」




こぼれんばかりに目を見開いたお母さん。




きっと、お母さんだって想像もしなかったはずです。




男の子が怖くてしょっちゅう泣いてた私が、彼氏を作ったなんて。




しかも、相手はヤンキーくん。




曇ったお母さんの表情に、

気づけば私は必死に声を上げていた。




「でも、すごく優しい人なんです…っ。

不器用だけど温かくて、私の気持ちも分かってくれて。

いつもなぜか分からないけど、私の異変に気づいて、助けてくれるんですっ」




「未央……」