【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜



やっぱり声が震えて、その言葉はまるで私の口から出たものではないように聞こえた。




違います、本当は。




だけど、これが私が選んだ答えだから。




大好きだから、幸せになってほしいんです。




「は? 意味分かんねぇよ、」




「…ごめんなさいっ……」




私は真紘くんの目を見ないまま、走り出した。




「未央!」




そう呼ぶ声にも振り返られずに。




だって、真紘くんの瞳を見たら、決心が崩れてしまう気がしたから。




こんなにも胸が張り裂けそうなのは、

真紘くんが好きだから。




大好きだから。




初めて恋をして、たくさん泣いて、でもそれ以上にたくさん笑ってた。




たくさん笑顔をもらってた。




幸せすぎて、バチが当たったんでしょうか……。




不釣り合いなのに、君の隣にいたバチが……。




「うぅっ……」




走りながらも涙は止まってくれなくて、胸の痛みと共に私は涙を流し続けた。






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