───それから、どのくらい経ったのだろう。 「…お、未央ちゃん」 突然耳に届いた声に目を開けると、向かい側に座った真紘くんがこっちを見ていて。 机にうつ伏せになっていたことに気づき、思わず飛び上がる。 「もしかして……寝てました?」 「うん、ぐっすり」 ひゃ、ひゃーっ! 私ってばいつの間に! 「気持ちよさそーだった」 「は、恥ずかしい……」 慌てふためく私に、真紘くんはちょっと笑って 「課題終わったし、帰るか」 そう言った。 「はい!」