* * ・ * ・ * * 「よし、あと半分…」 「おお! すごいです、真紘くん!」 眠そうに机にダランと顔を乗せた真紘くんに、私はそう声を上げた。 放課後、図書室で勉強中の私と真紘くん。 真紘くんが終わさなきゃいけない課題があったから、私も一緒にいることにした。 寒くて寒くて、図書室なら温かいってことで来たんだけど なんと貸し切り状態で。 だから、普通の声の大きさでも喋れる。