「私、買い出し行ってきます!」 「え?」 「真紘くんは、寝ててくださいね! ちゃんと寝てるんですよ!?」 俺にそう念を押したかと思うと、嵐のように出て行った未央。 「お、おい……」 そして、リビングに取り残される俺。 い、いや、待てよ……。 さっき、方向音痴言ってたじゃねぇかよ。 っつーか、ひとりで買い出しとか行けんのか……。 俺は、ズキズキ痛む頭に手を当てた。 ったく、しゃーねーな……。