ズキンズキンと胸がひどく痛んで、私は拳を握りしめた。 「……ごめんなさい…」 こんなにも胸が悲しんでいるのは、きっと相手が優しい春樹くんだから。 「私、心から好きな人がいます……。 だから、春樹くんの気持ちには答えられません……」 真っ白な保健室に私の声が響く。 すると、春樹くんが静かに頷いた。 「……知ってる。 いや、知ってた、かな。 未央ちゃんが、俺とは違うやつと思い合ってること」 「え……?」