それに……告白の返事をしなくちゃ……。
「あの、」
と声をかけようとした瞬間にはもう、春樹くんが少し首を傾け、私の方に近づいていて。
「無理してるんじゃない?」
その表情は、心配げで、でも真っ直ぐに私を見ていて。
「え……?」
「俺、守りたいんだよ。
未央ちゃんの笑顔」
そう言って、春樹くんが私の頰に手を伸ばした。
手が近づいてる、それは分かってるのに、身体が動かなくて。
まるで時が止まってしまったみたいに。
結城くんがいるのに……。
と、その時だった。
「未央!」
突然後ろから聞こえた
私と春樹くんの間の静寂を切り裂いた声。


