「……ふぅ……」 心を決めるために深呼吸をひとつして、一歩一歩そっとベッドに近づく。 ベッド───結城くんと7メートルほどあった距離が、少しずつ消化されていく。 足が微かに震える。 でも大丈夫です、未央。 大丈夫…っ。 そう自分に言い聞かせながら、まず初めに熱を確かめるために恐る恐る手を伸ばす。 どうか起きませんように…! 彼の額に掌を当てると、やっぱり熱くて。 こういう時は冷やすのがいいんですよね…! やっとのことで氷枕を見つけ出す。