* * ・ * ・ * * 「大原、森高、助かったよ」 「いえいえ」 私と樹紗ちゃんに向かってお礼を言った体育の先生に、首を振りながらそう答える。 休み時間、お昼を2人で食べていると、体育の先生が重そうに荷物を運んでいるのを見つけたんだ。 「本当にありがとうな」 先生の笑顔にこっちまでほっこりしながら、 教室へと戻るため校庭を歩く。