小突かれたおでこをさすりながら、自己嫌悪に陥っていると 「ま、大原だからしょうがねぇか」 そう言って、結城くんが苦笑した。 久しぶりに見れた笑顔。 あぁ、もう。 結城くんの笑顔を見ると 私の頰が緩んでしまうのは 不可抗力みたいです。 いつまでもこんな風に 笑いあえる関係が続くんだって 確かにそう思ってました。 ───この時までは……。 * * ・ * ・ * *