「ったくあーゆーことすっから、お前はモテるんだよ。」


「ごめん。でもわざとじゃない。」


「あー、分かってるよ。で、殴りかかろうとしたって所まで喋ったよな?」


「うん。」


「その直後、大谷が足振り上げて男の股間思いっきり蹴ったんだよ。すごくね?女なんだぜ、アイツ。」


「あー、なるほど。」


「なんだよ、そこまで驚かねぇのかよ⁉︎」


「うーん、萌南ちゃんと俺さ、幼稚園の頃に合気道してたからね。」


「え、それマジで?超カッコいいんだけど。しかもその後の捨て台詞が“女だからってバカにしないで”なんだよな。」


「ふーん、やるじゃん萌南ちゃんも。」


「だろ?あーゆーの本気で惚れたわ。」


「は⁉︎」



今…司は何て言ったんだ?